引っ越しが終わって、さあネットを引こうとホームルーターに申し込んだのに、届いたのは「審査の結果、ご契約いただけません」という連絡。理由も教えてもらえないまま、部屋にはまだWi-Fiがない。そんな状態で困っている人は少なくありません。

インターネットで検索しても、出てくるのは申し込む前の選び方の記事ばかりで、すでに落ちてしまった人が、次に何をすればいいかを教えてくれる情報は意外と少ないものです。仕事も生活も、通信環境がないと何かと不便です。まずは落ち着いて、順番に手を打っていきましょう。

この記事では、ホームルーターの審査に落ちたら次に何をすればいいかを、優先順位をつけて説明します。同じ会社にもう一度申し込んでいいのか、別の会社を試すべきか、そもそも審査自体を避けやすい契約形態があるのか。この3つの選択肢を順番に整理していきます。

結論:まず落ち着いて、この3つの順番で考える

審査に落ちたときに焦って手当たり次第に申し込むと、かえって不利になることがあります。次の順番で考えてください。

  1. 今すぐ同じ会社に申し込み直さない。日をおかずに再申し込みすると、状況が変わらないまま同じ結果になりやすいです
  2. 端末を分割で買わない契約形態(レンタル型)を検討する。分割の審査が発生しにくいしくみなので、通りやすい傾向があります
  3. それでも自宅で使う光回線タイプのホームルーターにこだわりたいなら、時間を空けてから別の会社を試す

「なぜ落ちたか」を知る手段は基本的にありませんが、次の一手を選ぶことはできます。しくみから順番に見ていきましょう。

しくみ・理由:なぜホームルーターの審査に落ちることがあるのか

ホームルーターは、コンセントに挿すだけで使える手軽さの裏で、多くの場合端末代金を分割で支払う契約になっています。この分割払いは法律上「割賦(かっぷ)販売契約」と呼ばれる、れっきとした信用取引です。

たとえるなら、分割払いは「後払いで貸してもらう」ようなもの。お店側は、貸したお金(端末代)をちゃんと返してもらえるかを、契約前に確認する必要があります。そのために、通信会社は指定信用情報機関(CICなど)に登録されている情報を参照して、審査を行います。

指定信用情報機関のCICは公式サイトで、携帯電話端末の分割払いも「クレジット」として登録される情報の一つだと案内しています。つまり、スマホの端末代を分割で買った履歴や支払い状況も、ホームルーターの審査に影響しうるということです。

ただし、審査の合否を決める具体的な基準は各社の非公開情報で、CICのようなデータを預かる機関自身も、否決の理由までは把握していません。CICは公式サイトで「クレジット会社は独自の審査基準に基づいて審査しており、否決理由はCICではわからない」と説明しています。「絶対にこうすれば通る」という方法は存在しないと理解したうえで、次の章から現実的な対処を考えていきます。

もう少しかみくだくと、審査で見られているのは「この人にお金(端末代)を貸して、ちゃんと分割で返してもらえるか」という一点です。学校でたとえるなら、友だちに漫画を貸すとき、これまで貸したものをちゃんと返してくれた相手には気軽に貸せますが、初対面の相手や、以前貸したまま返してもらえなかった相手には、少し慎重になりますよね。通信会社にとっての「これまでの貸し借りの記録」が、信用情報機関に登録された分割払いの履歴にあたります。

会社によってホームルーターの審査で見るポイントは違う

同じ「審査」という言葉でも、通信会社ごとに重視するポイントは同じではありません。分割払いの与信を厳しめに見る会社もあれば、支払い方法や本人確認の書類を重視する会社もあります。どの会社がどんな基準かは公表されていないので、「A社は厳しいからB社」と決めつけることはできませんが、少なくとも「1社の結果がすべての会社の結果とは限らない」ということは言えます。

だからこそ、時間を空けたうえで別の会社を試すことには意味があります。ただし、次の章で説明するとおり、間隔を空けずに何社も申し込むのは逆効果になりかねないので、順番と間隔には気をつけてください。

くらべてみよう:審査に落ちたあとの3つの選択肢

落ちたあとに取れる行動を、メリット・デメリットで比べてみます。

選択肢 何をするか メリット デメリット
①同じ会社に再挑戦 時間を空けてから、同じ会社にもう一度申し込む 手続きに慣れている・希望のプランのまま挑戦できる 状況(収入・他の分割払いの状況など)が変わっていなければ、同じ結果になりやすい
②別の会社に申し込む 審査基準が異なる、他の通信会社のホームルーターを試す 会社ごとに基準が違うため、通ることもある 短期間に何社も申し込むのは避けたい(次の章で説明)
③レンタル型に切り替える 端末を買わずに借りる契約形態のサービスを試す 端末代の分割審査が発生しにくいしくみで、通りやすい傾向がある 光回線のような固定回線ではなく、モバイル回線であることが多い。エリアや速度の条件は要確認

審査に落ちたあとの3つの選択肢を比べているイメージ

①をすぐに繰り返すより、②か③に切り替えるほうが現実的なことが多いです。とくに③のレンタル型は、審査の考え方そのものが違うので、次の章でしくみを説明します。

再申し込みまでどれくらい空けるべきか

「今日ダメでも、明日また申し込めばいいのでは」と思うかもしれませんが、これはおすすめしません。

分割払いのようなクレジット契約の分野では、短期間に何社も申し込むと審査に通りにくくなる状態があることが知られています。消費者金融の審査を解説するアイフルの公式サイトでも、短期間に複数の申し込みをすると「資金繰りが厳しいのでは」と見られ、審査に不利になりうると説明されています。また、申し込みをした事実そのものが、契約に至らなかった場合でも一定期間、信用情報機関に記録として残る、とも案内されています。

ホームルーターの分割審査も、同じ信用情報のしくみを一部利用しています。そのため、間をおかずに何社も立て続けに申し込むのは避けたほうが無難です。具体的に何日空ければよいという基準は通信会社ごとに非公開で、はっきりした日数は分かりません。焦って申し込みを重ねるより、いったん落ち着いて、次の章のレンタル型のような別の契約形態を検討するほうが建設的です。

ホームルーターの審査に落ちた人が次の選択肢を考えているイメージ

端末を分割で買わない契約形態(レンタル型)なら通りやすい理由

ここが今回いちばん伝えたいポイントです。ホームルーターの審査で引っかかりやすいのは、多くの場合「端末代の分割払い」の部分です。逆に言えば、端末を分割で買わない契約なら、この審査自体が発生しにくくなります。

ポケット型Wi-Fiのレンタルサービスには、端末を「買う」のではなく「借りる」形態のものがあります。借りた端末は解約時に返却するだけなので、分割払いの与信審査が入りにくいしくみです。もちろん、本人確認や支払い方法の確認は行われますが、端末代の割賦審査という高いハードルを避けられる点で、通りやすい傾向があると言えます。

ただし、これは「必ず審査に通る」という意味ではありません。審査基準そのものは各社の非公開情報なので、レンタル型であっても契約できないケースはあります。それでも、分割審査という大きな壁がひとつ減る分、選択肢としては検討する価値があります。

先ほどの「漫画の貸し借り」のたとえで言えば、分割払いは「漫画そのものを買ってあげて、あとから代金を少しずつ返してもらう」約束です。一方でレンタルは「漫画を貸すだけで、読み終わったら返してもらう」約束にすぎません。後者のほうが、貸す側にとってリスクが小さいのは想像しやすいと思います。ホームルーターの分割審査とレンタル型の申し込みの違いも、これに近い構造です。

あなたに合うのはどれ?

自宅に固定回線を引くホームルーターにこだわらず、持ち運べるポケット型のレンタルも選択肢に入れるなら、次のようなサービスがあります。

自宅の据え置きで使うことにこだわりたい人、家族で複数台つなぎたい人には向きません。その場合は、時間を空けてから別の会社のホームルーターに申し込む方向で検討してください。ホームルーター同士の比較は「ホームルーター3社の比較」にまとめています。

申し込み前のチェック

申し込み前にエリアや分割払いの状況を確認しているイメージ

もう一度申し込む前に、次の4点を確認しておくと、同じ失敗を防ぎやすくなります。

支払い方法の選び方まで踏み込むと長くなるので、この記事では触れる程度にとどめます。詳しくは上の2つの記事に譲ります。

それでも通信環境が必要なとき、他に何ができるか

審査の結果を待つ間も、仕事の連絡や調べものでネットが必要な場面はあると思います。ホームルーターの再申し込みや別会社の検討には多少の日数がかかるので、その間をどうしのぐかも合わせて考えておくと安心です。

よくある質問

ホームルーターの審査に落ちた理由を、通信会社に聞けば教えてもらえますか

基本的に教えてもらえません。信用情報機関のCICも、公式サイトで「クレジット会社は独自の基準で審査しており、否決の理由はCIC側では分からない」と説明しています。理由を追及するより、次の選択肢を検討するほうが現実的です。

審査に落ちた記録は、ずっと残ってしまいますか

申し込みの記録そのものは信用情報機関に一定期間登録されますが、これは「落ちたから消せない」という性質のものではありません。時間が経てば状況は変わりますし、端末を分割で買わない契約形態を選べば、そもそも分割の審査自体が関係なくなります。

レンタル型なら絶対に審査に通りますか

いいえ、必ず通るとは言い切れません。レンタル型は端末代の分割払いという大きなハードルが発生しにくいしくみなので、通りやすい傾向があるというだけで、本人確認や支払い方法の確認は行われます。審査基準そのものは各社の非公開情報です。

短期間に何社も申し込んだほうが、可能性が広がりませんか

おすすめしません。短期間に複数申し込むと「資金繰りが厳しいのでは」と見られ、かえって審査に不利になることがあると、消費者金融の審査に関する解説でも説明されています。焦って数を打つより、間隔を空けるか、分割審査が発生しにくい契約形態を選ぶほうが現実的です。

審査に落ちやすい人には、どんな傾向がありますか

会社ごとの基準は非公開なので断定はできませんが、一般的には他の分割払いをすでに複数抱えている場合や、過去の支払いで延滞が続いた場合に、慎重な判断をされやすいと考えられます。逆に言えば、こうした事情がない人でも、書類の不備や短期間の連続申し込みなど別の理由で結果が変わることもあります。自分の状況に心当たりがなければ、日をあけて別の会社や契約形態を試す価値は十分にあります。

運営者
運営者のひとこと審査に落ちると「自分に問題があるのでは」と落ち込んでしまいがちですが、多くは端末の分割払いという仕組みの話です。同じ会社にすぐ申し込み直すより、端末を借りる契約形態を試すほうが、私は現実的だと思います。焦らず一つずつ試してみてください。

まとめ:焦って申し込み直さず、契約形態から見直す

ホームルーターの審査に落ちても、理由を通信会社から教えてもらうことは基本的にできません。だからこそ、次の一手を選ぶことが大切です。

同じ会社にすぐ申し込み直すのは避け、まずは端末を分割で買わないレンタル型を検討してみてください。分割払いの審査というハードルが発生しにくいしくみなので、通りやすい傾向があります。それでも自宅の据え置きホームルーターにこだわりたい場合は、時間を空けてから別の会社を試すのが現実的な選び方です。

状況ごとに整理すると、次のようになります。

一度の審査結果で「もうネットは持てない」と決めつける必要はありません。契約形態を変えるだけで状況が変わることも多いので、この記事の順番で一つずつ試してみてください。迷ったら、まずはレンタル型のポケット型Wi-Fiから検討してみるのがおすすめです。支払い方法そのものに不安がある人は、あわせて下の記事も読んでみてください。

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