「auひかりをやめたいけど、他の光コラボみたいに事業者変更でサクッと乗り換えられないらしい」。そう聞いて、何から手をつけていいかわからなくなっている人は多いはずです。auひかりはKDDIが自分で光ファイバーを引いている独自回線で、フレッツ光をベースにした光コラボとは仕組みが違います。
この記事では、auひかりを解約するときにかかるお金と、独自回線ならではの乗り換えの注意点を、2026年7月時点の公式情報にもとづいて整理します。
読み終える頃には、自分の場合はいくらかかりそうか、どの順番で手続きすればネットが使えない期間を作らずに済むかがイメージできているはずです。
この記事の結論
- auひかりは事業者変更の対象外。他社の光コラボへ乗り換える場合は、原則いったん解約して新規契約になる
- 契約期間内の解約は契約解除料が、工事費の分割が終わっていなければその残債が発生する
- 撤去工事は2025年7月1日から「希望した場合のみ」の任意に変更。戸建てタイプで希望した場合だけ有料で実施され、マンションタイプは対象外
結論:auひかりは「事業者変更が使えない」前提で動く
auひかりはNTTのフレッツ光回線を使う光コラボとは別物で、KDDIが独自に敷設した光ファイバー回線です。そのため、光コラボ同士なら使える「事業者変更(承諾番号を使った乗り換え)」の仕組みがauひかりには使えません。他社の光コラボやドコモ光などへ移る場合は、原則としていったんauひかりを解約し、乗り換え先を新規契約するという流れになります。
かかるお金は、契約期間内であれば契約解除料、工事費の分割払いが終わっていなければその残債、そして戸建てタイプで撤去工事を希望した場合はその費用です。撤去工事は2025年7月1日から「解約時にお客さまのご要望がある場合に有料で撤去」という任意の扱いに変わり、解約するだけなら撤去は必要ありません(2026年7月時点・au公式サイト)。マンションタイプは建物の共用設備を使う仕組みのため、もともと撤去工事の対象外です。
そもそもなぜ、解約金や撤去費用が発生するのか
auひかりの多くのプランは、2年または3年などの期間で契約する仕組みです。契約期間の途中で解約すると、契約解除料という違約金のような費用がかかります。ただし、更新期間中(契約満了月とその前後の期間)に解約すれば、この契約解除料はかかりません。
また、開通時の工事費は「初期費用相当額割引」というかたちで、毎月の料金から工事費と同額が割引される仕組みになっています。使い続ける限りは実質0円ですが、分割払いが終わる前に解約すると、この割引が止まり、まだ相殺しきれていない工事費の残りが最終月にまとめて請求されます。
さらに、戸建てタイプ(auひかり ホーム)では、電柱から自宅までの引き込み設備を撤去する工事を希望した場合に費用がかかります。以前は解約時に撤去工事が必須とされていましたが、2025年7月1日の規約改定で任意になり、au公式サイトでも「基本的に撤去工事は必要ありません」と案内されています。マンションタイプは建物の共用部分までしか個別の引き込み設備がないため、そもそも撤去工事が発生しません。

手順:auひかりを解約する流れ
- My auまたは電話で契約状況を確認する:契約プラン・更新月・工事費の残債を確認します。My auの料金内訳ページで、あとどれくらい工事費が残っているか確認できます。
- 乗り換え先を決めて、先に申し込む:auひかりは事業者変更が使えないため、乗り換え先の開通を待ってからauひかりを解約するのが基本です。先に解約してしまうと、ネットが使えない空白期間ができます。
- KDDIまたは契約中のプロバイダへ解約を申し込む:プロバイダが「au one net」の場合は、My au(オンライン、18:00〜翌9:00受付)またはKDDIお客さまセンター(0077-7068、無料、9:00〜18:00・年中無休)へ連絡します。BIGLOBEやSo-net、@niftyなど提携プロバイダを契約している場合は、そのプロバイダの窓口に連絡します。
- 撤去工事を希望するかどうかを決める:戸建てタイプは、解約後も引き込み設備が残ります。撤去は必須ではなく希望した場合のみ有料で実施され、その際は立ち会いが必要です。賃貸物件などで撤去を求められている場合だけ、解約手続きの中で申し出ます。
- レンタル機器を返却する:解約手続き後、KDDIから着払い伝票の入った返却キットが送られてきます。指定された機器をすべて返送します。未返却の場合、利用期間に応じた違約金が発生することがあります。
くらべてみよう:解約でかかる費用
まず、契約解除料を確認します(2026年7月時点・au公式サイト掲載)。
| プラン | 旧料金(2022年6月30日までの申込・更新月を迎える前) | 新料金(2022年7月1日以降の申込/2025年7月以降に更新月を迎えた契約) |
|---|---|---|
| auひかり ホーム ずっとギガ得プラン | 16,500円(税込) | 4,730円(税込) |
| auひかり ホーム ギガ得プラン | 10,450円(税込) | 4,460円(税込) |
| auひかり マンション お得プランA | 7,700円(税込) | 2,290円(税込) |
| auひかり マンション お得プラン | 10,450円(税込) | 2,730円(税込) |
「お得プランA」「お得プラン」はマンションタイプのプラン名です。戸建てのauひかり ホームは「ギガ得プラン」「ずっとギガ得プラン」(と、契約期間のない標準プラン)が対象になります。
なお、2025年7月1日の規約改定で、2022年6月30日までに申し込んだ契約も、2025年7月以降に更新月を迎えたお客さまから順次、右側の新しい契約解除料に切り替わります(2026年7月時点・au公式サイト)。左側の旧料金は、まだ更新月を迎えていない契約に適用される金額です。自分の契約がどちらなのかはMy auで確認してください。
更新期間中(契約満了月とその前後)に解約または契約変更した場合は、契約解除料はかかりません。また、引っ越し先でもauひかりを継続利用する場合も契約解除料はかかりません(2026年7月時点・au公式サイト)。
次に、撤去工事とその他の費用です。
| 費用の項目 | 金額の目安 | 発生する条件 |
|---|---|---|
| 撤去工事費(戸建てタイプ) | 31,680円(税込)※2018年2月28日以前の申込は11,000円(税込) | 撤去を希望した場合のみ。解約するだけなら引込設備は残るため発生しない |
| 撤去工事(マンションタイプ) | 発生しない | 建物の共用設備を利用するため、個別の撤去工事は対象外 |
| 工事費の残債 | 契約内容により異なるため公式で確認 | 標準プランは23回の分割払い。分割が終わる前に解約すると最終月に残額を一括請求 |
(契約時期やプランによって金額が異なる場合があるため、正確な金額はMy auまたは契約書類で確認してください)
工事費の残債がどれくらいあるかで、乗り換え先を選ぶ判断が変わることもあります。「違約金・工事費を肩代わりしてくれる光回線の比較」もあわせて確認しておくと安心です。事業者変更と独自回線の違いをもう少し詳しく知りたい人は、「光コラボと独自回線の違い」も参考になります。
解約したあと、どこに乗り換える?
事業者変更が使えないauひかりだからこそ、次の回線選びは「工事なしでスムーズに乗り換えられるか」が重要な基準になります。
あなたが「ドコモのスマホを使っていて、セット割を活かせる光回線に乗り換えたい」なら、ドコモ光が合います。理由は、ドコモのスマホとのセット割(ドコモ光セット割)が使え(ahamoは対象外)、フレッツ回線をベースにした光コラボなので、次に他の光コラボへ乗り換えたくなったときは事業者変更が使えるからです。
ただし、ドコモ以外のスマホを使っていて、セット割を優先しない人には向きません。セット割の対象は契約している携帯電話会社によって決まるためです。プランごとの違いをじっくり比較したい人は、「auひかりとドコモ光の比較」も参考にしてください。
あなたが「スマホのセット割にはこだわらない。次は契約期間の縛りがない回線にしたい」なら、おてがる光が合います。理由は、契約期間の縛りがなく、次に乗り換えたくなったときも違約金を気にしなくていいからです。
ただし、スマホとのセット割を最優先したい人には向きません。おてがる光は縛りのなさが特徴の分、セット割の割引幅は他社と比べて確認が必要です。乗り換え先をまだ決めきれていない人は、「auひかりとおてがる光の比較」で違いを整理してから選ぶこともできます。
申し込み前のチェック
解約を申し込む前に、次の4点を確認しておくと当日困りません。
- 乗り換え先の対応エリア:次の回線が自宅の住所で使えるか、申し込み前に必ず確認する
- 工事費の残債:My auや契約書類で、あとどれくらい残っているかを確認する
- 解約のタイミング:更新期間(契約満了月とその前後)に解約すると契約解除料がかからない
- 撤去工事の要否:戸建てタイプでも撤去は任意。賃貸物件の場合は、退去時の原状回復ルールとあわせて管理会社に撤去が必要かどうかを確認しておく
乗り換え先の開通を待たずに先にauひかりを解約すると、工事の日程によっては数週間ネットが使えない空白期間ができてしまいます。「Wi-Fiの解約金で損しない乗り換えのタイミング」も参考に、順番を間違えないようにしましょう。

よくある質問
auひかりから光コラボへ、事業者変更で乗り換えられますか?
できません。auひかりはKDDIの独自回線で、フレッツ回線をベースにした光コラボとは仕組みが異なるためです。他社の光コラボへ移る場合は、原則いったんauひかりを解約し、乗り換え先を新規契約する流れになります。
auひかりを解約すると契約解除料はいくらかかりますか?
契約期間内の解約であれば、プランによって2,290円(税込)〜4,730円(税込)が目安です。ただしこれは2022年7月1日以降に申し込んだ契約と、2025年7月以降に更新月を迎えた契約の金額で、まだ更新月を迎えていない古い契約は7,700円(税込)〜16,500円(税込)の旧料金が適用されます(2026年7月時点)。更新期間中の解約は契約解除料がかかりません。正確な金額はMy auで確認してください。
auひかりを解約したら撤去工事は必ず必要ですか?
必要ありません。2025年7月1日の規約改定で、解約後も引込設備は残る扱いになり、撤去は希望した場合のみ有料で実施されるようになりました。マンションタイプは建物の共用設備を利用する仕組みのため、そもそも個別の撤去工事は発生しません。賃貸物件で管理会社から撤去を求められている場合だけ、解約時に申し出てください。
工事費の残債はどうやって確認できますか?
My auの料金内訳ページで確認できます。標準プランは23回の分割払いになっており、分割が終わる前に解約すると、まだ相殺できていない残額が最終月にまとめて請求されます。

まとめ
auひかりは光コラボと違い、事業者変更が使えない独自回線です。他社へ乗り換える場合は、原則いったん解約して新規契約となります。契約期間内であれば契約解除料が、工事費の分割が終わっていなければその残債が発生します。撤去工事は2025年7月1日から任意になり、戸建てタイプで希望した場合だけ費用がかかります(マンションタイプはもともと対象外)。ネットが使えない空白期間を作らないためにも、乗り換え先の開通を待ってからauひかりを解約する順番を守りましょう。