地方移住や田舎への引っ越しを決めたあと、不動産会社や回線事業者に「このエリアは光回線が引けません」と言われて困った経験はないでしょうか。都市部の感覚では「工事すればどこでも光回線が使える」と思いがちですが、実際には回線の設備自体がそのエリアまで来ていない地域が今も存在します。

この記事では、光回線が引けないと言われたときに検討したい代替のネット環境と、その選び方を整理します。

結論:光回線が引けないエリアは、電波を使うモバイル回線が現実的な代替

光ファイバーの設備が来ていない以上、光回線そのものを使う方法はありません。代わりに検討したいのが、基地局からの電波を使って通信するモバイル回線です。工事が不要で、電波さえ届けばその日から使い始められます。

光回線が引けないエリアでの代替手段のイメージ

なぜ「光回線が引けません」と言われるのか

光回線は、電柱や地中の管路を通して各家庭まで光ファイバーケーブルを引き込む必要があります。人口が少なく家がまばらな地域では、1世帯あたりの工事・維持コストに対して利用者数が少なく、通信事業者にとって採算が取りにくいため、そもそも設備投資が行われていないエリアが存在します。集合住宅であっても、建物への引き込み自体がされていなければ、部屋ごとの工事だけで光回線を使えるようにはなりません。

賃貸で光回線の工事自体ができないケースについては「賃貸で光回線の工事ができないときの対処法」も参考にしてください。

代替手段を比較する

選択肢 工事 向いているケース 注意点
5G CONNECT(縛りなしWiMAX) 不要 光回線が来ないエリア全般、短期間で試したい 電波エリアの事前確認が必須
ASAHIネットWiMAX 不要 老舗プロバイダで長く使いたい 12ヶ月の契約期間・違約金あり
SoftBank Air 不要 対応エリアの郊外〜市街地 山間部など電波が弱い地域には不向き

WiMAXが地方移住・田舎の賃貸に向いている理由

WiMAXはau網などの電波を使うモバイル回線のため、光ファイバーの敷設状況に関係なく、電波さえ届けば利用できます。山間部など携帯電話の電波自体が届かない場所ではWiMAXも使えませんが、郊外や地方都市であれば「プラスエリアモード」でau 4G LTEの電波も使えるようになり、通常のWiMAX単体より電波が届きやすくなる仕組みがあります(2026年7月時点、WiMAX公式情報より)。

5G CONNECTは工事不要でこのWiMAX +5G回線を使えるサービスで、契約期間の縛りがなく、解約金(違約金)は0円です。料金は、端末を分割で購入する「端末購入プラン」で月額4,800円(税込)、3・6・9・12・15ヶ月目の月額料金が無料になるキャンペーンにより実質月額は3,800円台まで下がります(2026年7月時点、5G CONNECT公式サイトより)。ただし端末購入プランは、利用期間が24ヶ月未満で解約すると残りの端末代金(1,155円×残り月数)の精算が必要な点は押さえておきましょう。端末代の残債を気にせず使いたい場合は、月額5,250円(税込)で端末を返却するだけの「端末レンタルプラン」も選べます。端末購入プランには30日間のお試し期間があるため、まず契約してみて、実際に自宅で電波が入るか確認してから継続を判断できるのも、エリアが読みにくい地方移住には心強いポイントです。

老舗プロバイダの安心感を重視するならASAHIネットWiMAXも

ASAHIネットWiMAXは、老舗インターネットプロバイダのASAHIネットが提供するWiMAX +5Gサービスです。ギガ放題プラスプランの月額料金は4,928円(2026年10月には5,148円に改定予定)で、スタートキャンペーン適用時は開通月が無料、2〜13ヶ月目は2,728円/月になります(2026年7月時点、ASAHIネット公式サイトより)。ただし5G CONNECTと違い、開通月を含む12ヶ月以内に解約すると15,000円(不課税)の違約金がかかる契約期間の縛りがあります。移住先に長く住み続けることが決まっている人や、老舗プロバイダのサポート体制を重視したい人向けの選択肢です。

エリアが合えばSoftBank Airという選択肢も

移住先が郊外〜地方都市で、SoftBank Airの対応エリアに入っている場合は、ホームルーター型のSoftBank Airも選択肢になります。工事不要で、コンセントに挿すだけで使い始められる据え置き型の機器です。月額料金は5,368円(2026年7月時点、SoftBank公式サイトより)で、2026年12月以降は5,698円に改定予定と発表されています。ただし山間部などモバイル回線の電波が弱い・届かない地域では、SoftBank Airも含めた電波系サービス全般が不向きになるため、契約前に必ずエリアを確認してください。

引っ越し前に必ず確認しておきたいこと

  1. 公式サイトのエリア確認:契約前に、各サービスの公式サイトでエリアマップを確認する
  2. 実測での電波チェック:可能であれば移住先の家の中で実際にスマホの電波状況を確認しておく
  3. お試し期間の活用:5G CONNECTのように30日間のお試し期間があるサービスなら、猶予があるうちに電波状況を確かめる
  4. 建物の構造も確認:鉄筋コンクリートや地下・半地下の部屋は電波が弱くなりやすく、木造・軽量鉄骨の物件より不利になりやすい

工事不要のWi-Fi全般の選び方は「工事不要Wi-Fiのおすすめ比較」でも詳しく解説しています。

引っ越し前のエリア確認チェックリスト

よくある質問

Q. 田舎でもWiMAXなら必ずつながりますか? A. WiMAXは携帯電話の電波と同じ基地局を使うため、携帯電話の電波が届かないような山間部では利用できません。契約前に公式サイトのエリアマップで確認してください。

Q. 光回線が引けないと言われたエリアでも、将来的に光回線が来ることはありますか? A. 通信事業者の設備投資計画次第のため一律には言えません。移住予定のエリアで光回線の提供計画があるかは、各通信事業者に個別に問い合わせるのが確実です。

Q. 田舎の賃貸で光回線以外に気をつけることはありますか? A. 電波の入り方は同じ地域内でも建物の位置や構造によって差が出ます。内見の段階でスマホの電波状況を確認しておくと安心です。詳しくは「内見時にネット環境を確認する方法」も参考にしてください。

Q. 5G CONNECTとASAHIネットWiMAXはどちらを選べばいいですか? A. 移住先での滞在期間の見通しが立たない、まず試したいという人は縛りのない5G CONNECT、長く同じ場所に住み続けることが決まっている人は老舗プロバイダのASAHIネットWiMAXという住み分けで考えるとよいでしょう。

わん太
わん太のひとこと「光回線が引けません」と言われると住む場所を間違えたような気持ちになるかもしれませんが、今は工事不要で使える電波系の回線がちゃんとあります。ただし山間部は電波そのものが届かないこともあるので、契約前にエリアだけは必ず確認してから決めてくださいね。

まとめ:光回線が引けなくても、代替のネット環境は用意できる

光回線が引けないエリアでは、工事不要で電波を使うWiMAXなどのモバイル回線が現実的な代替です。契約期間の見通しが立たないうちは縛りのない5G CONNECT、長期滞在が決まっているなら老舗プロバイダのASAHIネットWiMAX、エリアが合えばSoftBank Airという据え置き型も検討できます。

こんな人に向いている 注意点
光回線が引けないと言われた 契約前に必ずエリア確認
移住先での滞在期間が読めない 山間部は電波が届かないことも
長く住み続けることが決まっている ASAHIネットWiMAXは12ヶ月の縛りあり

まずは公式サイトでエリアを確認するところから始めてみてください。

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