ルーターを置いているリビングでは動画もサクサク。ところが、寝室やロフトに移動したとたんに読み込みが遅くなる。在宅ワークで奥の部屋を仕事場にしている人だと、この「部屋によってつながりが違う問題」に地味に悩まされます。
Wi-Fiの電波は、壁や床、家具、水回りにさえぎられて弱くなる性質があります。だから同じ部屋でも、ルーターからの距離や間取りによって届き方が変わります。この記事では、電波が届きにくくなる原因を場所別に整理し、2階・奥の部屋・水回りなど、それぞれのケースでできる改善アイデアを説明します。買い替えの前に、まず置き方の工夫から試してみましょう。
Wi-Fiが届きにくくなる原因

Wi-Fiの電波は、ルーターを中心に広がりますが、あいだに障害物があると弱まります。とくに電波を通しにくいのが、コンクリートの壁・金属・水です。鉄筋の建物や、水を多く含む浴室・水槽などは、電波の大きな壁になります。
また、電波は距離が離れるほど弱くなります。ルーターから遠い部屋、上下の階、家具でふさがれた場所は届きにくくなりがちです。ルーター自体の置き場所が悪いだけで本来の力を出せていないこともあるので、まずはWi-Fiルーターの置き場所で基本の置き方を確認するのがおすすめです。使っている電波の種類によっても届き方が違うので、2.4GHzと5GHzの違いも知っておくと対策しやすくなります。
2階・間取り別の届きにくさと改善アイデア
2階や奥の部屋など、間取りのパターンごとに、届きにくくなる理由と対策を表にまとめました。
| 届きにくい場所 | 主な原因 | 改善アイデア |
|---|---|---|
| 2階・上下の階 | 床(特にコンクリート)でさえぎられる | 階段付近や部屋の中央にルーターを移す |
| 奥の部屋 | 壁を何枚も越える距離 | 中継機やメッシュWi-Fiを追加する |
| 水回りの近く | 水が電波を吸収する | ルーターを水回りから離す |
| 家具に囲まれた場所 | 金属や本棚がさえぎる | 高い位置・開けた場所に置く |
まず試したいのは、ルーターを家の中央かつ高い位置に置くことです。電波は球状に広がるので、部屋のすみや床置きより、中央で少し高い場所のほうが全体に行きわたります。2.4GHzは壁を越えやすく遠くに届きやすいので、遠い部屋では5GHzより2.4GHzのほうがつながりやすいこともあります。
置き場所を工夫しても届かないときの機器

置き場所を工夫しても改善しないときは、電波を広げる機器を足す方法があります。大きく分けて2種類あります。
- 中継機:ルーターの電波を受けて、届きにくい場所へ中継する。手軽で安め
- メッシュWi-Fi:複数の機器で家全体を一つの網のように覆う。広い家や複数階に強い
一人暮らしのワンルームなら中継機で十分なことが多いですが、2階建てや部屋数が多い間取りではメッシュWi-Fiのほうが安定します。どちらが向くかは中継機とメッシュWi-Fiの違いで比較しています。中継機の選び方や置き方はWi-Fiが届かないときの中継機、一人暮らしでのメッシュ導入は一人暮らしのメッシュWi-Fiにまとめました。ホームルーターで電波が弱い場合はホームルーターの電波が弱いときの置き場所も参考になります。
まとめ
Wi-Fiが家中に届かないのは、壁・床・水回り・家具といった障害物と、ルーターからの距離が原因です。まずはルーターを家の中央で高い位置に置き換えることから試しましょう。それでも届かないときは、ワンルームなら中継機、2階建てや部屋数の多い間取りならメッシュWi-Fiを足すのが効果的です。遠い部屋では2.4GHzのほうがつながりやすいこともあります。買い替えの前に、置き方と機器の追加で、家のどこにいても快適な環境をめざしてみてください。
よくある質問
Q. ルーターはどこに置くのがいちばんいいですか?
家の中央で、床から少し高い位置がおすすめです。電波は球状に広がるため、部屋のすみや床置きより全体に行きわたります。水回りや大きな金属家具のそばは避けましょう。
Q. 中継機とメッシュWi-Fiはどちらを選べばいいですか?
一人暮らしのワンルームなど狭い範囲なら、手軽で安めの中継機で十分なことが多いです。2階建てや部屋数の多い間取りでは、家全体を一つの網で覆うメッシュWi-Fiのほうが安定します。
Q. 2階に電波が届きません。どうすればいいですか?
床(特にコンクリート)が電波をさえぎっているためです。ルーターを階段付近や1階の中央に移すと届きやすくなります。それでも弱いときは、中継機やメッシュWi-Fiの追加を検討してください。
Q. 遠い部屋では2.4GHzと5GHzのどちらがいいですか?
遠い部屋や壁を何枚も越える場所では、壁を通り抜けやすい2.4GHzのほうがつながりやすいことが多いです。近くで速さを求めるなら5GHz、距離があるなら2.4GHz、と使い分けるとよいでしょう。