引っ越し先が決まってまず不安になるのが「今使っているauひかり、次の家でもそのまま使えるのか」ということではないでしょうか。荷造りや退去立ち会い、転出・転入届の手続きだけでも忙しいのに、ネット回線の手続きまで後回しにしていると、新居に着いた初日からWi-Fiがつながらないという事態になりかねません。
auひかりの引っ越し手続きと費用でまず押さえておきたいのは、auひかりがNTTの設備を借りる「光コラボ」ではなく、KDDIが自前で持つ独自回線だという点です。今の契約を新居に引き継ぐ「移転」という手続きはありますが、独自回線ゆえに引っ越し先が提供エリア外だと、そもそも移転自体ができないケースもあります。
この記事では、auひかりの引っ越し(移転)手続きの流れ、費用の目安、解約して新規契約し直す場合との比較、開通までの空白期間の埋め方、申し込み前のチェックポイントまで、時系列に沿って整理します。
この記事の結論
- auひかりは独自回線のため、引っ越し先が提供エリア外だと「移転」自体ができないことがある
- 移転にかかる初期費用は、ホームタイプで41,250円、マンションタイプで33,000円が目安(いずれも税込・2026年8月時点、分割払いも選択可)
- 引っ越し先で継続利用できる場合、契約解除料はかからない
- 開通まで数週間かかることが多いため、モバイルWi-Fiのレンタルなどでつなぐのが安心
auひかりの引っ越し(移転)手続きの流れ
窓口に問い合わせて、初めて「うちは独自回線なので新居のエリア確認が必要です」と言われて驚く人も少なくありません。auひかりはNTT設備を借りる光コラボとは違い、KDDIが自前で敷設した回線を使っています(回線の違いについては光コラボと独自回線の違いで詳しく解説しています)。そのため引っ越し手続きも、まずエリア確認から始まります。
基本的な流れは次のとおりです。
- 「お引っ越し情報入力フォーム」などからKDDIに新住所を連絡する
- KDDI側で提供エリアかどうかを確認し、申し込み登録・受付が行われる
- 機器と利用開始案内が新居に届く
- 新居で光回線工事を実施する
- 機器を接続し、利用を開始する
公式サイトの案内によれば、手続きには申し込みから1カ月程度かかるため、引っ越し日と新住所が決まり次第、できるだけ早く連絡するよう案内されています。特にホームタイプは、受付から工事日決定まで約1〜3週間、工事日から施工まで約2〜4週間かかる見込みとされており、余裕を持ったスケジュールが欠かせません。

auひかりの移転にかかる費用(2026年8月時点)
「工事費は実質無料じゃなかったの?」と戸惑う人もいますが、引っ越しにともなう移転では新規契約と同じように工事が発生するため、初期費用がまとまった金額になります。公式サイトで案内されている費用は次のとおりです(いずれも税込)。
| サービスタイプ | 初期費用(工事費込み) | サービス登録料 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ホーム | 41,250円 | 3,300円 | 一括または分割払い(23回・35回)から選択可。土日祝日工事は別途3,300円の割増料金 |
| マンション | 33,000円 | 3,300円 | 一括または分割払い(23回)から選択可 |
| マンションミニギガ | 33,000円 | 3,300円 | 一括または分割払い(23回)から選択可 |
独自回線のauひかりは、引っ越し先の建物に配線がなければ新規と同じように工事が必要になるため、光コラボの移転費用と単純比較すると高く感じるかもしれません。分割払いを選べば月々の負担は抑えられますが、途中で解約すると残債が一括請求される点は覚えておきましょう。正確な金額や工事の要不要は、申し込み時にKDDI側から案内される内容で確認してください。
移転と「解約→新規契約」、どちらが得か
「そのまま移そうか、いっそ解約して新しく契約し直そうか」。選択肢は大きく2つあります。
- 移転:今の契約を継続したまま利用場所を変更する
- 解約→新規契約:一度解約し、新居で新規契約として申し込み直す
| 比較項目 | 移転 | 解約→新規契約 |
|---|---|---|
| 契約解除料 | 引っ越し先で継続利用できればかからない | 更新期間外なら発生しないが、更新期間内は解除料がかかる |
| 契約期間 | 継続(リセットされない) | 新規契約としてカウントされ直す |
| キャンペーン特典 | 移転向けの特典が対象になる場合がある | 新規向けの高額特典を受けられる場合がある |
| エリア外だった場合 | 移転自体ができない | 他の回線で新規契約するしかない |
引っ越し先でも継続して使える場合は、契約解除料がかからない移転のほうが無難です(auひかりの解約について詳しくも参考にしてください)。ただし、新規契約向けのキャッシュバックが大きい時期は、一度解約して新規で申し込み直すほうがトータルで得になることもあります。特典内容は時期によって変わるため、引っ越しのタイミングで両方を比較検討するとよいでしょう。
なお、auひかりは独自回線のため、引っ越し先が提供エリア外だったり、建物の設備上使えなかったりすることがあります。その場合は移転自体ができないため、他の回線を新規で検討することになります(auひかりの評判は?正直レビューもあわせてチェックしておくと判断材料になります)。
もうひとつ見落としがちなのが、旧居側の機器の扱いです。プランや申し込み時期によっては、退去時に屋内機器の撤去工事が必要になる場合があるとされています。撤去が必要かどうか、必要な場合の費用は契約内容によって異なるため、断定はできません。旧居を退去する前に、必ずKDDIお客さまセンターや公式サイトで確認しておきましょう。
あなたに合うのはどれ?
新居がauひかりの提供エリア内で、これまでの速度や料金に満足しているなら、手続きの手間も少なく契約期間もリセットされない移転が合っています。auスマートバリューでスマホとセットにしている人は、固定回線と携帯回線をそれぞれ別々に手続きすると割引が途切れることがあるため、引っ越しが決まった時点でKDDIお客さまセンターに固定回線とセットで連絡しておくと安心です。
一方、引っ越し先が提供エリア外の可能性がある人や、新規契約のキャッシュバックを重視したい人には移転は向きません。新居の住所でエリアを確認してから判断したい人は、提供エリアの確認方法と代替案も参考にしてください。
申し込み前のチェック
契約前に、次の4点だけは必ず確認しておきましょう。
- 対応エリア:新居がauひかりの提供エリア内か、独自回線ゆえに事前確認が欠かせない
- 実質料金:初期費用(41,250円または33,000円、税込・2026年8月時点)とサービス登録料を含めた総額で比較する
- auスマートバリュー:固定回線と携帯回線をセットで手続きしないと割引が途切れることがある
- 解約条件:引っ越し先で継続できない場合の契約解除料や、機器の撤去要否は申し込み時に必ず確認する
KDDIまとめて請求(固定回線と携帯電話をまとめて支払う仕組み)を利用している人は、住所変更の手続きが別枠になっていないか、あわせて確認しておくと二度手間になりません。固定回線だけ手続きして携帯電話側の住所変更を忘れると、請求書の送付先が旧住所のままになってしまうこともあるため、両方まとめて済ませておくのがおすすめです。
分割払いを選んでいる人は、旧居での契約からの残債がどう扱われるかも確認ポイントです。移転は契約そのものを引き継ぐ手続きなので、旧居での分割金の残債と、新居での初期費用の分割払いが別々に発生する可能性があります。トータルの支払額がいくらになるかは、申し込み時にKDDI側の案内で必ず確認しましょう。
開通までの期間と空白期間のつなぎ方
荷解きの途中でスマホの電波だけを頼りに数日を過ごすのは、地味にこたえるものです。移転の申し込みから新居での開通までは、工事の有無や混雑状況によって数週間かかるのが一般的です。特に引っ越しシーズン(3〜4月)は工事の予約が集中しやすく、希望通りの日程で開通できないこともあります。
新居に入居してからネットが使えるまでの空白期間は、次のような方法でつなぐのが現実的です。
- スマホのテザリングで最低限の作業・連絡だけ済ませる
- モバイルWi-Fiルーターを短期レンタルする
- 近隣のカフェやコワーキングスペースを一時的に利用する
在宅ワークで毎日ネットが必須の人や、荷解きと並行してオンライン手続きを進めたい人は、開通までの数週間をモバイルWi-Fiのレンタルでつなぐのがもっとも負担が少ない方法です。1日単位でレンタルできるサービスを使えば、開通日が決まり次第すぐに返却できるため、無駄なく空白期間を埋められます。工事日が読めない引っ越しシーズンほど、こうした短期のつなぎ方を知っているかどうかで、新居での最初の数日間の過ごしやすさが変わってきます。
ただし、早めに申し込めて空白期間が数日で済みそうな人や、スマホのデータ容量に余裕があってテザリングで足りる人には、短期レンタルは向きません。まずは自分が新居で何にネットを使うのかを整理してから決めても遅くはありません。引っ越し当日からの動き方は引っ越し当日にネットを使う方法にまとめてあります。

よくある質問
auひかりの引っ越し手続きは、どこで申し込めますか?
「お引っ越し情報入力フォーム」などのWeb手続きのほか、電話でも申し込めます。窓口や具体的な受付方法は、申し込み時にauひかりの公式サイトで確認してください。
引っ越し先が提供エリア外だったらどうなりますか?
auひかりは独自回線のため、提供エリア外では移転ができません。その場合は解約したうえで、他の回線を新規で検討することになります。エリアの確認方法は提供エリアの確認方法と代替案にまとめています。
移転の費用は分割払いにできますか?
公式サイトの案内では、初期費用(工事費込み)は一括払いのほか、ホームタイプは23回・35回、マンションタイプは23回の分割払いも選べるとされています。途中解約すると残債が一括請求される点には注意してください。
auスマートバリューの割引は引っ越し後も続きますか?
新居がauひかりの提供エリア内であれば継続できますが、固定回線の住所変更にあわせて別途手続きが必要です。手続きを忘れると割引が途切れることがあるため、引っ越しが決まった時点で早めに連絡しておきましょう。
引っ越し先が対応エリアかどうかは、何で調べればよいですか?
自分で契約情報だけを見て判断するのは難しいため、KDDIお客さまセンターや公式サイトの申し込みフォームに新住所を入力して確認するのが確実です。エリア外だった場合は、他のKDDIサービスを案内してもらえるケースもあります。

まとめ:エリア確認と早めの申し込みがカギ
auひかりの引っ越し手続きは、新居が提供エリア内であれば「移転」で今の契約を引き継げます。費用はホームタイプで41,250円、マンションタイプで33,000円(いずれも税込・2026年8月時点、分割払い可)が目安ですが、独自回線ゆえにエリア外では移転自体ができない点には注意が必要です。他社の光コラボと迷っている人は、ソフトバンク光の引っ越し手続きと費用もあわせて比較してみてください。
工事の予約は混み合う時期があるため、引っ越しが決まったらできるだけ早くエリア確認と申し込みを済ませ、開通までに空白期間が出そうならモバイルWi-Fiのレンタルでつなぐのが安心です。独自回線ならではの手続きの違いを理解しておけば、慌てずに新居でのネット環境を整えられます。