Wi-Fiがなんだか遅い、動画が止まる。ネットで調べると「ルーターを再起動してみて」と出てくる。でもルーターの後ろには小さな穴やボタンがいくつもあって、「これ押していいの? 設定が全部消えたりしない?」と手が止まる。不安になって結局そのまま、という人は少なくありません。

結論から言うと、「再起動」は設定を保ったまま電源を入れ直すだけ、「リセット」は工場出荷状態に戻す初期化で、この2つはまったくの別物です。この違いさえ分かれば、安心してトラブルに対処できます。順番に見ていきましょう。

再起動とリセットは別物

ルーターの再起動とリセットの違いを示すイラスト

まず、いちばん大事な違いを表で整理します。

項目 再起動 リセット(初期化)
やること 電源を入れ直すだけ 工場出荷状態に戻す
設定 そのまま残る すべて消える
Wi-Fiのパスワード 変わらない 初期値に戻る
いつ使う 動作が不安定なとき 設定をやり直したいとき
手軽さ 気軽にやってOK 慎重にやる

「調子が悪いから直したい」だけなら、必要なのは再起動です。リセットは設定がすべて消えるので、パスワードの再設定などやり直しが必要になります。この2つを混同して、軽い不調にいきなりリセットしてしまうと、かえって手間が増えます。

Wi-Fiが不調なときはまず再起動

ネットが遅い・つながらないといった不調の多くは、ルーターを再起動するだけで直ることがよくあります。長く電源を入れっぱなしにしていると、内部の処理がたまって動作が重くなるためです。

再起動の正しい手順はこうです。

  1. ルーターの電源を切る(電源ボタン、またはコンセントを抜く)
  2. 1分ほどそのまま待つ(すぐ入れ直さないのがポイント)
  3. 電源を入れ直す
  4. ランプが正常に点灯するまで数分待つ

光回線の場合は、ルーターだけでなくONU(回線終端装置)も一緒に電源を入れ直すと効果的です。機器の役割はONU・モデム・ルーターの違いで解説しています。それでも直らないときは、Wi-Fiが繋がらない・遅いときの対処通信障害の確認方法も確認してみてください。

リセット(初期化)が必要なのはこんなとき

ルーターのリセットボタンを慎重に押す人のイラスト

リセットは設定が全部消えるので、使う場面は限られます。

リセットのやり方は、本体の小さな「Reset」穴を、電源が入った状態でクリップなどで数秒〜十数秒押し続けるのが一般的です(機種で異なります)。実行するとWi-Fiのパスワードなどが初期値に戻るので、リセット後は初期設定をやり直す必要があります。手順はWi-Fiルーターの初期設定、パスワードの再設定はWi-Fiパスワードの確認・変更方法を参考にしてください。

再起動の頻度と、やってはいけないこと

「どのくらいの頻度で再起動すればいい?」という疑問には、不調を感じたときでOK、予防なら月1回程度が目安です。毎日やる必要はありません。長く使っていて動作が重くなりがちなら、たまに再起動する習慣をつけると安定します。

逆に、やってはいけないことも押さえておきましょう。

とくに「更新中の電源オフ」は故障につながるので、ランプが点滅しているときは操作を控えましょう。何年も使って不調が頻発するなら、機器の寿命も疑ってみてください。買い替えの目安はWi-Fiルーターの寿命と買い替えサインにまとめています。

よくある質問

Q. 再起動するとWi-Fiのパスワードは消えますか? A. 消えません。再起動は電源を入れ直すだけで、設定はそのまま残ります。パスワードが初期値に戻るのはリセット(初期化)のほうです。

Q. ルーターの再起動はどのくらいの頻度でやればいいですか? A. 不調を感じたときで十分です。予防的にやるなら月1回程度が目安。毎日再起動する必要はありません。

Q. リセットボタンを間違って押してしまいました。どうすればいいですか? A. 設定が初期化された可能性があります。慌てず、初期設定をやり直してWi-Fiのパスワードを再設定すれば元通り使えます。

Q. 再起動しても遅いままです。故障ですか? A. まずは通信障害が起きていないか、ONUも一緒に再起動したかを確認しましょう。それでも改善せず、何年も使っている場合はルーターの寿命も考えられます。

まとめ:まず再起動、リセットは最終手段

Wi-Fiの不調に効くのは、多くの場合「再起動」です。設定は消えないので、気軽に試して大丈夫。手順は電源を切って1分待って入れ直すだけです。

一方、リセット(初期化)は設定が全部消える最終手段。使う場面は限られ、実行後は初期設定のやり直しが必要です。この2つの違いを覚えておけば、Wi-Fiが不調になっても落ち着いて対処できます。

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